雪解けの冷ややかな春、俺はお前に手紙を書いている。今日も失敗だった。人生は間違いなく幸福だった。すべてが滞りなく進んでいる。メッセージを送れば返してくれる友人がいて、大学の卒業を親が祝福してくれる。それなのに、俺は重苦しい憂鬱と絶望のどん底にいる。
どれだけ恵まれていても、どれだけ豊かでも、俺の心は空っぽだ。誰がどんなに優しい言葉をかけてくれても、俺は自傷願望にかられてはふらふらと安定を壊す。だけど今は孤独を受け入れている。喫茶店のざわめきの中で俺だけがうかんでいる、帰りたくはない。帰る場所がない。ゆるやかな絶望の中で、俺は今までとは違う、真綿のような希死念慮にとらわれている。人生は幸福に満ちている。
駅と珈琲

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