地下回廊

     回廊が、長く暗い回廊が続いている。 地下室への道をぼくは歩いていた。かび臭い通路、生き物の這う気配、滴る雨漏れ、外は嵐だ。 蜘蛛を踏みつけた。回廊のどこかで、壁を引っ掻くような音がしていた。 …≫

きみはユーレイ

   ぼくは死んだら、消えてなくなると思ってた。  だからきみに出会ったとき、本当にびっくりした。きみは、ふわふわ空に浮いてて、しかも半透明で、さわろうとするとすり抜けた。 きみはユーレイなの? って …≫