読書感想

日記

静寂に耳を澄まして[240406]

2024年4月6日  こんなふうに感じることは、今までにあまりなかったのかもしれない。 部屋の、静けさである。 買い物、食事と、皿洗いを終えて、台所を満たす静けさ。頭上の電灯が、ジィ……と音を立てているのに耳を傾ける。  静けさを感じる、余...
日記

正解を乗り越えるために[240405]

2024年4月5日  何もかも言葉にする必要はないのだ、と思う。生きることそれ自体を私は、この肉体の中で大事に思うことができる。  脈打つ拍動、身体の温度が、不意に感じられる。  遥か遠く、夜景の輝きを眺める時、その一つ一つの光を愛しく思う...
日記

不器用に貫く[#240403]

2024年4月3日  大学の学務情報システムにアクセスする。もう履修登録期間に入っている。私はふと、これから始まるのが最後の一学期であることに気がつく。第1,2タームの講義を受講できるのは、今期が最後になることに。  それは不思議な、違和感...
日記

あたらしく、おわる[#240401]

2024年4月1日  私が去ったあとに、この家を満たすことになるだろう空虚について。 孤独と憂鬱について。重苦しい闇について。 カタカタと蓋を震わせる味噌汁の鍋。ホースから滴る水、壊れた換気扇。 拒絶しないことで幸福を得たとしても、引き換え...
日記

遊んでる場合じゃなかった[#240330]

2024年3月30日  実家の押し入れに頭を突っ込んで、子供の頃遊んでいたおもちゃを引っ張り出す。すべて残っているわけではないが、一部は今もしまってある。綺麗なままのものもあるし、捨てるのは勿体無いけれど、譲り先もない。 細々したものを集め...