2024年4月7日

 暖かい一日であった。ともすれば、暑さを感じるほど。
 桜も咲く頃だろうか?

 インフレーション宇宙論とかいう、理論について知る。ビックバン時の加速膨張を想定することで、観測可能な138億光年の宇宙は、宇宙のほんのわずかな領域に過ぎないとする理論のようだ。
 ビックバン……この広大な宇宙が、ほんのわずかマイクロメートルの領域から始まった……というのはなんとも、想像もつかない。
 では空間とは何なのか? という疑問。
 空間は、内側にしかないものなのだろうか、それとも、もともとあるものなのだろうか。
 空間があって、そこに宇宙が広がっていくのか、それとも、宇宙が広がることによってのみその内側に形成されるものが、空間なのであろうか?
 謎である……。恐らく実態としては後者のそれに近いような気がしているが……。外側が在るのか、言い換えれば、宇宙の果てになにがあるのか、ということになる。
 まあ、そういった謎の先に、私ごときの頭脳では到底、たどり着くことは出来ないだろう。それでもささいな進歩が面白く、楽しいものだ。

読んだ本

『宇宙になぜ、生命があるのか:宇宙論で読み解く「生命」の起源と存在』(戸谷友則、2023、講談社ブルーバックス)

 生物学、化学、物理学、天文学と、様々な分野の知見から、生命の起源を探る。結局は、現在の科学にとって、これも究極の謎である。その謎のスケール観がアップデートされた。
 10の100乗とか言われても、惚れ惚れするような途方もないスケールである。数千億の銀河、それすら観測可能なごくわずかな地平にあるにすぎないとする、インフレーション宇宙理論。
 必然、ということについて考えるのは好きだ。アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と述べたものだが、確率という概念には不思議と心惹かれるものがある。
 
 私は科学よりも文学が好きなので、相対的で、確率論的な世界観が好きなのである。

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