ブログ

エッセイ

相談室にて②〈カウンセラーはどれくらい覚えてくれるのか・忘れるのか〉

カウンセラーはどれくらい覚えている?  カウンセラーの先生とお話させていただくようになって、これはネックのような気がしてきた。  カウンセラーという人は、一日に何人もの人の話を聞いていることと思う。そうなってくると、一人一人の話を詳細に記憶...
エッセイ

相談室にて①〈カウンセラーと話して考えたこと〉

私はこれまで、誰かに何かを、本格的に「相談」するということをしたことがなかった。 大学3年生の9月の終わりごろ。夏休みに心を打ち砕かれた私は、始めて「相談室」とでもいうべき場所に足を踏み入れることにした。  大学の、健康管理に関する施設。そ...
日記

2023/11/15〚ゆるやか短歌〛

短歌はけっこう、ゆるやかに詠んでる。  よんだ短歌は、まずはこのサイトのHOMEにメモしている。そこは五行なので、五行埋まると、短歌のまとめページに、タイトルをつけて改めて載せる。そして次に新しい短歌を詠むたび、HOMEの短歌を右から上書き...
日記

2023/11/13〚つめたい今日〛

夢の中ではずいぶん気分が良くて、心が軽くて、窓からは懐かしく穏やかな風が吹いていました。陽射しは暖かく、薄いカーテンが揺れています。 一人ではなかった。家族が居て、そしてこれは夢だと気付いていました。 呼びかけた時、目が覚めました。 見上げ...
日記

2023/11/12〚寒いから、いなくなりたい〛

この前、なんだかとても落ち着かなくて、気晴らしになるかと夜、散歩に出た。  のだけれど、寒くて寒くて。公園で立ち止まって私はぼんやり、この冬を乗り越えられるのだろうかと思った。冬は過酷な季節だ。静かで、冷たくて、凍えるような過酷さ。ひとりぼ...
日記

2023/11/11〚最後に残すものをゆっくり作れば良い〛

かんぺきなものを、作らなきゃいけないような気がしてた。 いや違う……かんぺきなものを、作りたかった。だって、僕のすきなものはどれもかんぺきで、すばらしいものだったから。歩き出す時、それはいつも憧れではないでしょうか。なにかを、憧れずに目指す...
エッセイ

なにもかもなくしたあとのほしぞらを涙が濡らす 光になりたい

月並みにも、書くことしかできない、と思っていた。 私にはほかに何もできなかった。人の役に立ったことがなかった。何をしても失敗で、人を傷つけ、迷惑をかけた。他人を不幸にしたことすらあった。 書くことだけが、私のすべてだった。 なのに、それすら...
エッセイ

“妹”の話

僕たちは、実際には一人ではなく、兄妹二人で生きていた。僕は本当に彼女の兄なのだろうかと疑問に思うことは今でもあるが、彼女が僕を兄さんと呼ぶのだからきっと、彼女は僕の妹で、僕は、彼女の兄なのだろう。 妹の事は、誰よりも大切だった。 僕が出会っ...
エッセイ

呼吸を、言葉を

生きていて、不思議だと思うことがある。 私は、絶望から筆を執ることがある。絶望について語り始め、絶望について語り続ける。それなのに、気がついたらそれはいつの間にか、希望を語る言葉になっている……。 そう言うことはしょっちゅうあった。どんなに...
エッセイ

Re

はじめまして。ここには私と貴方しかいないのですから、互いに名乗る必要はないでしょう。私は人生の裡に何度も筆を執っては投げ、執っては投げを繰り返してきました。しかし折ることはできなかったのです。例えば"折れないゴルフクラブ"があるじゃあないで...