エッセイ

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手紙

自分に何が残せるだろう? ということを、時々考える。 「生きる限り、こうせねばならない」ということはない。生きて、なにも残らなかったとしても、それは別に恥ずべきことでもないし、不幸でもない。そもそも、死人に恥もなにもない。ただ、多くの生物は...
エッセイ

文句ではなく、意見だった。

意見が言いたかった  理解ったような気になるべきではないと思う。野次馬は冒涜的な行為だと思う。  それは、誠実ではない。母のやり方を見て私は思う。私は、それは誠実ではないと思う。別に、責めてるわけじゃないんだ、私はただ、普通に会話がしたいだ...
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無知の知の困難、無知を諦める。

無知の知  かの有名な古代ギリシャの哲学者、ソクラテスの考え方として、最も有名なのは「無知の知」ではないだろうか。 この言葉が基本的に意味するのは、本当に賢い人は自分が無知であることを知っているものだ、という事である。 とてもわかりやすくシ...
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サスの下、花が散る

はじめに  高校生の時、演劇部に所属していた。高校には2018年の時に入学し、そこから約2年半、私は演劇をやっていた。今回は、その頃の思い出について、大学4年生になった今、書こうと思う。  役職としては、主に裏方だった。役者も数回はやったが...
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「生きるか死ぬか」は、くだらない問題なのか。

to be or not to be. William Shakespeare「Hamlet」 意味と理由  大学三年生の秋、カウンセラーの先生と、生きる意味や生まれてきた理由について話し合ったことがある。半年ほど前のことだ。 ぼくはその頃...
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相談室にて③〈自分の人生って何なんだ〉

カウンセラーの先生曰く、自分の人生を生きなよ、ということになるらしい。  うん。でも自分の人生というのは、一体なんだろう。自分の人生は、結局、自分だけのものではない。切り離せない過去、数多のしがらみ、多くは「関係」によるものだとおもわれるが...
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人生は物語ではない

例えば未来のような何かを夢見て、それがついえた後の苦痛にまみれた日々を私は知っていた。でもそういうやるせない日々に、少しだけ心が穏やかになる瞬間はたしかにあった。 私はそれを、踏みにじるようなことは、できないのだと思う。道端に咲いている小さ...
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相談室にて②〈カウンセラーはどれくらい覚えてくれるのか・忘れるのか〉

カウンセラーはどれくらい覚えている?  カウンセラーの先生とお話させていただくようになって、これはネックのような気がしてきた。  カウンセラーという人は、一日に何人もの人の話を聞いていることと思う。そうなってくると、一人一人の話を詳細に記憶...
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相談室にて①〈カウンセラーと話して考えたこと〉

私はこれまで、誰かに何かを、本格的に「相談」するということをしたことがなかった。 大学3年生の9月の終わりごろ。夏休みに心を打ち砕かれた私は、始めて「相談室」とでもいうべき場所に足を踏み入れることにした。  大学の、健康管理に関する施設。そ...
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なにもかもなくしたあとのほしぞらを涙が濡らす 光になりたい

月並みにも、書くことしかできない、と思っていた。 私にはほかに何もできなかった。人の役に立ったことがなかった。何をしても失敗で、人を傷つけ、迷惑をかけた。他人を不幸にしたことすらあった。 書くことだけが、私のすべてだった。 なのに、それすら...