日記

憂鬱に蓋をする、再生[#240319]

これってなんの意味があるんだろう、っていうようなことを、真剣にやって、苦しい思いをしたりもする。「酔う」とはよくいったものだ。 そういえば昨日眠れなかったのも、珈琲を飲んだせいだったかもしれない。飲んだのはお昼だったが、私はいつのまにかカフ...
日記

〚こんなに遊んでばかり〛日記:240318

こんなに遊んでばかりいていいのかなぁ、と、ぼんやり思いながら、1日中あそんでいる。だって、ほかに、することないし。お金もない。生きてても良いことはない。でも、面倒くさいしさ。  昔よりおとなになった気でいるけど、なんも変わってなくて、楽しい...
短編小説

赤光

一人の男が歩いている。 彼は、人殺しだ。 何人も殺した。その数も、顔も覚えていなかった。家族を殺したし、そうでないものも殺した。彼が歩きながら感じていたのは、息も詰まるような憎しみだった。 「みんな、死んじまえ……」 男は呟きながら歩いた。...
日記

〚EGG〛日記:240317

頭がやけにざわめく。混乱する。感覚が落ち着かない。嵐が吹いている。ただ黙っている。目を閉じている。  あまり自信を持ちすぎないことだ。驕らないことだ。誇らないことだ。  そして進むことだ。それがむずかしい。  ある程度の幻想や過信がないと、...
小説

地下回廊

回廊が、長く暗い回廊が続いている。 地下室への道をぼくは歩いていた。かび臭い通路、生き物の這う気配、滴る雨漏れ、外は嵐だ。 蜘蛛を踏みつけた。回廊のどこかで、壁を引っ掻くような音がしていた。 昨日、夢を見た。暗い地の底で、血まみれになった壁...

ポロニウム

正直言って。 何も話したくない。 何もしたくないし、どこにも行きたくない。 だから黙っている。留まろうとする。 時計の針がいつも同じ速度で廻るなら、僕はそれを耐えるだけだ。 カーテンを締め切って、毛布に潜り込んで、時計の文字盤は虚ろだ。時間...
未分類

再構成

生きている限りは、何回でも、壊れるたびに、再構成しないといけないと思う。 そのための名前だから。
日記

2023/11/21〚勉強と現実〛

憂鬱だ。  私は一体、何年も前の事にいつまでとらわれるのだろう。でもそれを手放したらもう私は私ではない。それぐらい私は今目の前のことから隔てられた場所にいる。  目の前のこと。  最近、哲学の勉強に嵌った。  本当はゼミの発表の準備とか、し...
エッセイ

相談室にて③〈自分の人生って何なんだ〉

カウンセラーの先生曰く、自分の人生を生きなよ、ということになるらしい。  うん。でも自分の人生というのは、一体なんだろう。自分の人生は、結局、自分だけのものではない。切り離せない過去、数多のしがらみ、多くは「関係」によるものだとおもわれるが...
日記

2023/11/20〚時雨の季節〛

時雨とは、冬の初めに、晴れていたのに急に降りだし、かと思えばやむ雨のことをさす、冬の季語だ。  今日はそんな季節を感じる一日であった。  午前中に、相談室へ行った。その話は別のところで。  学生食堂は、とにかく昼時は混んで、嫌なので、ピーク...
エッセイ

人生は物語ではない

例えば未来のような何かを夢見て、それがついえた後の苦痛にまみれた日々を私は知っていた。でもそういうやるせない日々に、少しだけ心が穏やかになる瞬間はたしかにあった。 私はそれを、踏みにじるようなことは、できないのだと思う。道端に咲いている小さ...
エッセイ

相談室にて②〈カウンセラーはどれくらい覚えてくれるのか・忘れるのか〉

カウンセラーはどれくらい覚えている?  カウンセラーの先生とお話させていただくようになって、これはネックのような気がしてきた。  カウンセラーという人は、一日に何人もの人の話を聞いていることと思う。そうなってくると、一人一人の話を詳細に記憶...
エッセイ

相談室にて①〈カウンセラーと話して考えたこと〉

私はこれまで、誰かに何かを、本格的に「相談」するということをしたことがなかった。 大学3年生の9月の終わりごろ。夏休みに心を打ち砕かれた私は、始めて「相談室」とでもいうべき場所に足を踏み入れることにした。  大学の、健康管理に関する施設。そ...
日記

2023/11/15〚ゆるやか短歌〛

短歌はけっこう、ゆるやかに詠んでる。  よんだ短歌は、まずはこのサイトのHOMEにメモしている。そこは五行なので、五行埋まると、短歌のまとめページに、タイトルをつけて改めて載せる。そして次に新しい短歌を詠むたび、HOMEの短歌を右から上書き...
日記

2023/11/13〚つめたい今日〛

夢の中ではずいぶん気分が良くて、心が軽くて、窓からは懐かしく穏やかな風が吹いていました。陽射しは暖かく、薄いカーテンが揺れています。 一人ではなかった。家族が居て、そしてこれは夢だと気付いていました。 呼びかけた時、目が覚めました。 見上げ...
日記

2023/11/12〚寒いから、いなくなりたい〛

この前、なんだかとても落ち着かなくて、気晴らしになるかと夜、散歩に出た。  のだけれど、寒くて寒くて。公園で立ち止まって私はぼんやり、この冬を乗り越えられるのだろうかと思った。冬は過酷な季節だ。静かで、冷たくて、凍えるような過酷さ。ひとりぼ...
日記

2023/11/11〚最後に残すものをゆっくり作れば良い〛

かんぺきなものを、作らなきゃいけないような気がしてた。 いや違う……かんぺきなものを、作りたかった。だって、僕のすきなものはどれもかんぺきで、すばらしいものだったから。歩き出す時、それはいつも憧れではないでしょうか。なにかを、憧れずに目指す...
小説

たましいの、るてん

目次 第1話 バッドエンドのその先へ!魂の心縁世界《エーピア》第2話 地獄の底からリスタート!彼女の前世は魔王
短歌

短歌集01

波 半熟の黄身が滴るテーブルに 君がいなくてくずれてる朝 あの窓を割ったのだって君のため全部壊すよだから笑って 隕石のように降るからクレーター 君の形にへこんでく僕 ねぇ呼んで 僕のことなど忘れてもいいけどだけど忘れられない もう君に届かな...
小説

きみはユーレイ

ぼくは死んだら、消えてなくなると思ってた。  だからきみに出会ったとき、本当にびっくりした。きみは、ふわふわ空に浮いてて、しかも半透明で、さわろうとするとすり抜けた。 きみはユーレイなの? って聞いたら、きみは首を傾げて、両手を胸の前にぶら...
エッセイ

なにもかもなくしたあとのほしぞらを涙が濡らす 光になりたい

月並みにも、書くことしかできない、と思っていた。 私にはほかに何もできなかった。人の役に立ったことがなかった。何をしても失敗で、人を傷つけ、迷惑をかけた。他人を不幸にしたことすらあった。 書くことだけが、私のすべてだった。 なのに、それすら...
エッセイ

“妹”の話

僕たちは、実際には一人ではなく、兄妹二人で生きていた。僕は本当に彼女の兄なのだろうかと疑問に思うことは今でもあるが、彼女が僕を兄さんと呼ぶのだからきっと、彼女は僕の妹で、僕は、彼女の兄なのだろう。 妹の事は、誰よりも大切だった。 僕が出会っ...

【鐘の音】

また、目を閉じた。緩やかに死にたくて。 午前二時。 眠るのが怖い。時計塔が鐘をうつ。 時は私たちからあらゆるものを奪っていくから。柔らかな陽だまりや、繋いだ手の温度。笑み。言葉。親しみ。 影は地平線の彼方へ遠く伸びていく。黄昏。 去ってゆく...
エッセイ

呼吸を、言葉を

生きていて、不思議だと思うことがある。 私は、絶望から筆を執ることがある。絶望について語り始め、絶望について語り続ける。それなのに、気がついたらそれはいつの間にか、希望を語る言葉になっている……。 そう言うことはしょっちゅうあった。どんなに...
エッセイ

Re

はじめまして。ここには私と貴方しかいないのですから、互いに名乗る必要はないでしょう。私は人生の裡に何度も筆を執っては投げ、執っては投げを繰り返してきました。しかし折ることはできなかったのです。例えば"折れないゴルフクラブ"があるじゃあないで...