日記 遊んでる場合じゃなかった[#240330] 2024年3月30日 実家の押し入れに頭を突っ込んで、子供の頃遊んでいたおもちゃを引っ張り出す。すべて残っているわけではないが、一部は今もしまってある。綺麗なままのものもあるし、捨てるのは勿体無いけれど、譲り先もない。 細々したものを集め... 2024.03.30 日記
短編小説 エンドロール.クライシス 日の光が浅く、ノウルを焼き殺していくのを見ていた。 陽光が私たちを殺すことは知っていた。でも、ノウルが私のために死ぬなんて、そんな事は知らなかった。 「かえ、す、よ」 ノウルの声は焼けただれていた。長い腕を伸ばして、ノウルは影の中の私に... 2024.03.30 短編小説
日記 押入れの奥に猫[#240329] 2024年3月29日 なぜそうも、頑張って生きられるのだろう、と思ってしまうことがある。人間は、基本的に、何かと頑張るものだ。頑張るとは、ある意味では苦しむことだと思う。 なぜ、そうも苦しむことができるのか。過去の自分に対しても思う。何... 2024.03.30 日記
日記 雨降る街のドグマ[日記#240328] 2024年3月28日 春の夜、雨が降りしきる。季節によって雨の音は違って聞こえる。春の雨は春を纏っている。それはほの暗い。生暖かい泥のような手触り。病的な温度だ。 土地によって、匂いは違っている。雨の降り方も違っている。地元に帰ってく... 2024.03.29 日記
エッセイ 無知の知の困難、無知を諦める。 無知の知 かの有名な古代ギリシャの哲学者、ソクラテスの考え方として、最も有名なのは「無知の知」ではないだろうか。 この言葉が基本的に意味するのは、本当に賢い人は自分が無知であることを知っているものだ、という事である。 とてもわかりやすくシ... 2024.03.29 エッセイ
エッセイ サスの下、花が散る はじめに 高校生の時、演劇部に所属していた。高校には2018年の時に入学し、そこから約2年半、私は演劇をやっていた。今回は、その頃の思い出について、大学4年生になった今、書こうと思う。 役職としては、主に裏方だった。役者も数回はやったが... 2024.03.25 エッセイ
日記 貝殻と塩[#240324] 2024年3月24日 海辺を歩く。 帰りの電車に乗り、西日差すまどろみの中で水平線1を眺める。 記事を書こうとキーボードを打つ手が冷たい。自分のアパートに戻ってきた。暖房をつけるかどうか、ためらったまま、指先が冷えていく。 この先のことに... 2024.03.24 日記
日記 逃げる、寂しさ[日記#240323] 書くことは、いつまでも続く。今日も、生きていたのと同じようにして。 サイトを作っていると、本当に大事なのは中身(コンテンツ)だと解っているのに、些末なことばかりが気になる。行間とか、フォントとか。デザインを拘るのも楽しいけど、どうせセンス... 2024.03.24 日記
日記 雪解けの滴る[日記] 窓の外からは、一昨日降った雪が溶けて、屋根からしたたる水音が聞こえてくる。 昨晩は眠れなくて、寝不足で頭が重く、ぼんやりする。「シーシュポスの神話」を読み進める。昨年、カミュの「ペスト」と「異邦人」を読んだ。偉大な作品を読み通し、自分なりに... 2024.03.22 日記
エッセイ 「生きるか死ぬか」は、くだらない問題なのか。 to be or not to be. William Shakespeare「Hamlet」 意味と理由 大学三年生の秋、カウンセラーの先生と、生きる意味や生まれてきた理由について話し合ったことがある。半年ほど前のことだ。 ぼくはその頃... 2024.03.22 エッセイ